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教授
古川 昌司

シリコン系高分子の基礎物性と応用、有機太陽電池、液体センサー

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研究紹介

研究職歴

1981~1984 NTT基礎研究所 研究主任
1984~1987 NTT基礎研究所 主任研究員
1987~2001 九州工業大学 助教授
2001~ 九州工業大学 教授

研究経歴

[1] Pt/Au薄膜界面のミスフィット転位の電子顕微鏡による研究(1974~1977)
Pt/Au界面のミスフィット転位を電子顕微鏡により観察し(その場観察)、数値計算によるミスフィット転位の電子顕微鏡像と比較・検討した。
[2] 層状弾性表面波素子に関する研究(1977~現在)
圧電体単結晶表面に薄膜を2層、成長させた層状構造を伝搬する弾性表面波の特性を数値計算により研究している、実験的には、水晶基板上に酸化亜鉛を成長させた層状構造において零温度係数が得られることを示した。また、電子ビーム露光装置を用いて0.4μmの線幅を持つIDT電極を作製し、2.4GHzの弾性表面波を励振することに成功した。
[3] アモルファスシリコン及びポリシラン薄膜に関する研究(1981~1987)
アモルファスシリコン及びポリシランをプラズマCVDにより作製し、種々の物性を研究した。特に、ジシランガスを用いてバンドギャップが2.4eVというワイドギャップな半導体薄膜を得ることに成功し、それが室温で可視発光することを示した。
[4] シリコン超微結晶の発光作用の発見(1987~現在)
結晶シリコンは間接遷移型半導体であり、発光しない電子材料の典型として知られていた。しかし、結晶シリコンも、超微結晶になると発光作用があることを世界で初めて発見した。
[4] シリコン系高分子の結晶構造の解明(1987~現在)
ポリジメチルシラン等の、シリコン系高分子(有機ポリシラン)の結晶構造を世界で初めて解明した。
[5] 植物色素を用いた色素増感太陽電池に関する研究(1995~現在)
紫キャベツ色素などの植物色素を用いて、高いコストパフォーマンスを示す色素増感太陽電池を作製することに成功した。