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ネットワークアーキテクチャ (福田 豊)


科目名: ネットワークアーキテクチャ (01) 
担当教員: 福田 豊 (情報科学センター) fukuda@isc.kyutech.ac.jp
対象分野科目 選択必修科目 2単位
3年 前期 月曜3限目 1301講義室

授業の概要

ネットワーク技術について理解を深める。特に、重要な技術である、メディアアクセス制御、誤り制御、フロー制御ならびに経路制御に着目し、その目的および機構を理解する。

カリキュラムにおけるこの授業の位置付け

計算機通信の知識を前提とする。また「ネットワークセキュリティ」へと発展する。

授業項目 (授業計画)

(1) コンピュータネットワークの概要と現状

(2) コンピュータネットワークのモデル化 — 確率モデル、待ち行列モデル

(3) コンピュータネットワークのモデル化 — 定常性

(4) ディジタル通信の基礎

(5) メディアクセス制御技術 — 機能、分類、競合型方式、ALOHA方式

(6) メディアアクセス制御技術 — CSMA, CSMA/CD, トークンリング

(7) 誤り制御技術 — 機能、分類、誤り検出方式

(8) 誤り制御技術 — 誤り回復方式(ARQ,FEC)、その特性、TCPでの方式

(9) フロー制御技術 — 機能、分類、TCPにおけるフロー制御(1)

(10) フロー制御技術 — TCPにおけるフロー制御(2)

(11) 経路制御技術 — 機能、分類、仕組み、経路探索アルゴリズム(1)

(12) 経路制御技術 — 経路探索アルゴリズム(2), 経路制御関連プロトコル

授業の進め方

コンピュータネットワーク、特にインターネットを実現している技術の基本的な設計方針が理解できるように配慮して講義を行う。また、ある機能を実現するために種々のプロトコルが開発されており、それらの特質を比較して理解できるように配慮する。

授業の達成目標 (学習・教育目標との関連)

当学科の学習・教育目標のうち、「「(C-3-2) コンピュータネットワークの理論や方法、実践的な応用例について理解している。」を達成するために、ネットワークを構成する各要素技術に関する理解を養うことを目標とする。具体的には以下の項目を目標とする。

(1) コンピュータネットワークをモデル化し導出する

(2) 主要なメディアアクセス制御方式について概要を理解する

(3) 誤り制御における検出と回復手法を理解する

(4) フロー制御の役割とTCPにおけるフロー制御を理解する

(5) 経路制御アルゴリズムを理解する

成績評価の基準および評価方法

前項の(1)ー(5)の達成度を、レポート課題、及び期末試験によって評価する。

キーワード

コンピュータネットワーク、インターネット、LAN、TCP, IP, 誤り制御、フロー制御、経路制御

教科書

宮原秀夫、尾家祐二著:コンピュータネットワーク(共立出版) 1999年11月

参考書

備考