電子情報工学実験 I (小田部 エドモンド 荘司)
科目名: 電子情報工学実験 I (01) Experiments of Computer Science and Electronics I
担当教員: 小田部 エドモンド 荘司 (大学院情報工学研究院電子情報工学研究系) otabe@cse.kyutech.ac.jp
対象分野科目 必修科目 1単位
2年 後期 水曜3限目 水曜4限目 金曜3限目 金曜4限目
授業の概要
この授業は実験科目であり、実験や演習を数週間行った後、口頭によるプレゼンテーションあるいはレポート提出により実験の報告を行う形式をとる。内容は電子情報工学科のカリキュラムに沿ってより専門的になっている。
カリキュラムにおけるこの授業の位置付け
電子情報工学実験Iは、情報基礎実験I,IIに引き続いて行われる。さらに専門性が強くなり、問題も基礎実験のように完全に与えられておらず、問題を探し設定し解くという過程が加わっている。この実験の後、電子情報工学実験IIがあり、さらに電子情報工学セミナーIIがある。そこではさらに専門性が強まり、PBL的な要素が加わることになる。
授業項目 (授業計画)
- (1) プレゼンテーションの行い方(藤原)
- (2) コンピュータネットワーク実験(尾家、塚本)
- (3) Mathematicaによる計算処理(小田部)
- (4) 効率のよいアルゴリズムの調査と実現(藤原)
- (2) コンピュータネットワーク実験(尾家、塚本)
授業の進め方
この講義は、藤原・尾家、塚本・小田部の教員で行われる。最初のガイダンスで全体の進め方を解説する。このガイダンスの直後にプレゼンテーションの行い方を講義する。実験テーマは全部で3テーマある。これらを4週間ほどかけて実験や演習を行い、最後の週にプレゼンテーションを行う。レポートを出すテーマも含まれている。
授業の達成目標 (学習・教育目標との関連)
この講義は電子情報工学科の目標(D)にあげられている「課題に対して、さまざまな知識を統合して解決できる方法を自主的に探る能力を養う。」ことを目的としている。これはテーマごとに問題が異なり、また個人個人で作る作品が違うような問題設定もあることから、広く問題を捉えることができることを目指している。つまり、種々の学問に関する知識を用いて課題に対する問題解決を行う能力の習得(知識融合による問題解決能力)と、課題に対して新しい解決方法を創造する能力の習得(創造的問題解決能力)も目指す。また目標(E)「制約条件の下に自ら計画を立てて継続的に学習し、結果をまとめ上げることができる能力を養う。」も目的としている。また目標(F)「論理的な記述力,口頭発表力,対話力などのコミュニケーション能力をつける。」がある。これは最近レポートだけでなく口頭発表をしたり、その後の質問を通じての議論をする機会を通じて目標を達成しようとするものである。
成績評価の基準および評価方法
上記の達成目標は口頭発表によるプレゼンテーション、概要提出、レポート提出を通じて総合的に評価する。評価する内容は具体的にはプレゼンテーション能力、デザイン能力、達成度であり、特にプレゼンテーションについては聴衆である学生からも採点していただく。試験や再試験は行わない。
キーワード
実験、ネットワーク、アルゴリズム、Mathematica
教科書
「平成21年度 電子情報工学実験I指導書」生協で販売
「工学系のためのMathematica入門」小田部荘司 生協で販売