情報工学基礎実験 I (小田部 エドモンド 荘司)
科目名: 情報工学基礎実験 I (02) Fundamental Experiments for Information Science I
担当教員: 小田部 エドモンド 荘司 (大学院情報工学研究院電子情報工学研究系) otabe@cse.kyutech.ac.jp
自然科学科目 必修科目 1単位
1年 後期 木曜3限目 木曜4限目
授業の概要
物理学、電子工学から選ばれたテーマに関する実験を通して、基本的な計測機器、物理現象の測定法、測定データの整理方法、実験報告書のまとめ方について学ぶ。最初に測定データの整理法について講義があり、レポートをまとめる。その後原則として2週で1テーマを行い、全部で5テーマの実験をする。
カリキュラムにおけるこの授業の位置付け
基礎物理学Iの履修を前提としている。
授業項目 (授業計画)
- (1) ガイダンス
- (2) 測定データの取り扱い
- (3) 測定の基礎
- (4) 測定器の使い方I(ディジタルマルチメータ等)
- (5) 測定器の使い方II(オシロスコープ等)
- (6) 重力加速度
- (7) 力学現象
- (2) 測定データの取り扱い
授業の進め方
第1週目にガイダンスを行う。実験は2-3名で構成する班単位で行うが、実験報告書は各自で個別に作成し提出する。実験指導には、教員・技術職員6名とティーチング・アシスタント6名があたる。
授業の達成目標 (学習・教育目標との関連)
この授業は、電子情報工学科の学習・教育目標(E)に揚げられている「制約条件の下に自ら計画を立てて継続的に学習し、結果をまとめ上げることができる能力を養う」ことを習得するために、物理・工学の現象を実験で観測し、その結果を論理的分析・解析する能力を身につけさせると同時に、電子情報工学などの新しい分野に挑む基礎能力を養うことを目標とする。具体的には以下の項目を目標とする。
- (1) 誤差の処理などをはじめ、測定・観測の基礎を理解する。
- (2) 基本的な測定器(マイクロメーター、マルチメーター、オシロスコープなど)の使い方を身につける。
- (3) 各実験テーマを正しく観測・測定し、そのデータを論理的に分析する能力を養う。
- (4) 行った実験を報告書(実験レポート)としてまとめる能力を養う。(総合的学習能力)
- (5) 決められたレポート提出期限内でまとめる能力(制約条件下の学習能力)
- (6) 課題に自主的に取り組む能力(自主的学習能力)
- (7) 計画的に実験をおこなったり、レポートをまとめたりする学習の能力(継続的学習能力)
- (2) 基本的な測定器(マイクロメーター、マルチメーター、オシロスコープなど)の使い方を身につける。
成績評価の基準および評価方法
提出された実験報告書と実験予習・実験ノートを考慮に入れて総合的に評価する。全ての実験テーマに取り組み、実験報告書を提出することが、単位取得の前提である。またすべてのレポートを提出しても合計点で60点に満たないときには再履修となる。実験に無断欠席することは絶対に認めない。
キーワード
データ処理、測定器、重力加速度、振動現象、電気回路、熱電子
教科書
基礎実験室運営委員会が作成したテキストを使う。参考書についてはテキストの中で紹介されている。